上野リチ展~銀閣寺、訪問
- Kazuya Yamashita
- 2022年1月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年1月27日
和歌山で国産木材と土・紙などの自然素材を用いた建築を行っております、
山下木造建築店です。
お正月休み中、京都国立近代美術館「上野リチ展」と銀閣寺を訪れました。

「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」。
ここだけ見ると少々独特が過ぎる感がありますが、
花や鳥などをモチーフにした馴染みやすい図柄がもたくさんあり
おじさんでも楽しめて、図録を購入しました。
ご主人の上野伊三郎さん(上野建築事務所)が書かれた図面なども展示されています。
もちろんそれを見るのも興味深いのですが、見ているうちに
「ここで人の図面を見ている場合じゃない。自分も作る側なのだ。
早く帰って精進しなければ」という強迫観念に襲われました。
帰らなかったですけど。
帰らずに銀閣寺に移動。正式には「東山慈照寺」というそうです。
つい先日、岡本太郎の「日本の伝統」という本に、
「すごいものは、それがどういうものか知識がなくても一見してすごいと感じる」
というような事が書いてありました(私の理解が間違っていたらごめんなさい!)。
その中で、尾形光琳の「紅白梅図屏風」などと合わせて、
銀閣寺の「銀沙灘(ぎんしゃだん)」もそれにあたるとあったので
どんなものか見てみたくなったのです。
と言いましても、20数年前に銀閣寺には行ったことがあるので、
当時の自分はそれらを目の前にしたにもかかわらず、
その素晴らしさに気づけなかったという事です。リベンジです。

これが銀沙灘。高さ66センチに盛られた砂。
基礎工事の序盤、砕石を転圧したところみたいやな、と思いました。
これがどうスゴイのか、私にはまだ理解することができません。

向月台(こうげつだい)。高さ180センチあるそうです。
上鴨神社の2つ並んだ立砂(盛砂)を見たことがありますが、
こちらのほうが大きいし、頂上を平らにならしてあるので
重みを感じるフォルムでズッシリ感があります。
こういうクレイジーなサイズのものを作ってしまうとは
昔の日本人は素晴らしかったんやなと思います。
何か違和感があるけどカッコ良いなぁというものって大好きです。

人間と比べるとこのサイズ感。

こんな配置になってます。
この庭を見て、岡本太郎さんのように大きな衝撃を受ける感性は
まだ私には備わっていなかったようですが、
「こういうのがある」、と実際に見られたことは
いずれ何かに繋がると信じようと思います。
今日はここまで。
またよろしくお願いします!
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